大腸肛門科

大腸肛門科

Colorectal

痔について

気になる痔の悩みは早めの治療が大切です

世界的な生活習慣病のひとつに考えら「日本人の3人に1人は痔」といわれるほど「痔」は身近な病気ですが、なかなか他人に相談することは難しいものです。

でも、安心してください。今や「痔」は生活習慣病と考えられています。食生活やストレス、運動不足などが原因となっているケースが多いのです。

もし痔かな・・・と思ったら、早めに受診するほど症状は軽く済みます。
しかし「恥ずかしい」というイメージがあるため誰にも相談できず、症状を悪化させるケースがよくあるというのが現状です。ですから、「我慢しないこと」が最大の治療法と言えるでしょう。

また、大事なことは、自分で判断しないこと。おしりのトラブルの後ろには、重大な病気が隠れているかもしれません。早めに専門クリニックにご相談ください。

佐藤まさひでクリニックでは痔疾患に対して日帰り手術や外来処置治療を導入しています。
患者様の状態にあわせ手術療法や薬物療法の治療法の検討を行い選択いたします。

便秘症について

日本で痔に悩む人は3人に1人と言われております。しかも症状の出ない人までを含めると、ほぼ成人の半数が痔であると考えられます。痔を患っている人の中には10年、20年この病気とお付き合いしている方も多く、その人なりのイメージがあって、それが治療の妨げになる場合がよく見受けられます。痔でお悩みの方は自分自身が「何という痔」であるか知る必要があります。

痔(じ)は痔疾(じしつ)ともいい、肛門部周辺の静脈が圧迫され血液の流れが滞ることによって発生する疾患の総称です。仮名については「ぢ」とも表記しますが、歴史的仮名遣いでは「ぢ」と書かれたことや、製薬メーカーのヒサヤ大黒堂が自社の痔疾用薬の広告にインパクトを出すために使ったものが広まったといわれます。

英語ではhemorrhoidsまたはpiles。直腸や肛門付近の血管は、頭の方向に血液を送っているため、普段から非常に大きい圧力がかかって、そこに長時間の立仕事などの要因が加わって痔を発症するといわれます。
したがって、椎間板ヘルニアやO脚などと並んで二足歩行であるヒトの宿命の病気です。当然、ヒト以外の動物は基本的に痔を患う事がありません。

近年、痔の原因の一つとしてストレスがあげられます。ストレスが体に蓄積すると、便秘か、下痢(大腸炎)になります。便秘と下痢が交互におこることが大変多いのです。
これが過敏性大腸炎症候群です。その結果さまざまな肛門疾患が引き起こされます。便秘症の怖ろしさです。ストレス蓄積により免疫力低下を招き直腸肛門部感染症が引き起こされます。胃潰瘍、十二指腸潰瘍、などストレス病も併発します。ストレス・コントロールがいかに大切かが判ります。ストレス外来で相談承っております。

便秘症には「腸内洗浄(腸内クリーニング)」をお勧めします。

腸内洗浄

痔の種類

痔とは肛門と肛門周囲の病気の総称です

痔は大きく分けて痔核(イボ痔)、裂肛(切れ痔)、痔ろう(あな痔)の3つに分けることができます。痔のうち、約半数程度を占めるのが痔核です。裂肛、痔ろうはそれぞれ15%となります。

痔の種類

痔核

直腸肛門部の血行が悪くなり、血管の一部が膨れ上がることです。
立ちっぱなしや座りっぱなしの生活などから肛門部の血行障害によってできる痔で、痔核には歯状線よりも上の粘膜の部分にできる内痔核と、下の皮膚の部分にできる外痔核があります。

内痔核

最初のうちは排便時の出血のみで痛みはありませんが、病状が進むとイボが肛門の外に出て炎症等による痛みを生じる場合があります。
大半の痔主はこの内痔核で悩んでいます。

外痔核

いきみ等から生じる肛門皮下の静脈の血栓(血の固まり)や血腫(血が溜まってできたもの)で強い痛みを感じるようになります。
また、血栓性の静脈炎を併発すると激痛を感じるようになります。

治療法

痔核の治療として従来の手術の他に内視鏡的内痔核結紮術を導入しています。
大腸内視鏡の先端につけたデバイスで痔核根部に正確に輪ゴムをかけます。
血流を遮断し痔核は数日後に壊死し脱落します。また特長としては外来で行うので入院をしなくてすみ、痛みもほとんどありません。

裂肛

裂肛になると排便時に痛むため、トイレをがまんしてますます便が硬くなり悪化することがあります。また、排便時に少量の出血も見られます。

痛みの為に排便を押さえるようになり、便秘になります。こうなると傷が慢性化して肛門潰瘍となり、肛門が狭くなってしまいます。

そしてますます便が通りにくくなり、傷がひどくなるといった悪循環を繰り返します。排便時と、その後もしばらく痛みが続きます。

出血は紙につく程度ですが、排便後もジーンとした痛みがつづくようなら肛門狭窄の徴候があり手術の適応です。

便秘症には「腸内洗浄(腸内クリーニング)」をお勧めします。

腸内洗浄

痔ろう

直腸と肛門の境目の小さなくぼみから大腸菌などが入り込み、直腸と肛門の周囲が化膿したものを肛門周囲膿瘍といいます。
膿瘍(おできのようなもの)が切開されるか、あるいは自然に破れたりすると膿みが出て直腸、肛門とつながった膿みの管ができます。これを痔ろうといいます。

肛門周囲の皮膚に出口ができて、うみが出ます。出口がなかったり、出口がふさがると肛門の周りが腫れて激痛が続き高熱を伴う場合があります。
残念ですが手術するしか治す方法はありません。

痔ろうは、

  1. 基本的には自然治癒しない。
  2. 複雑化する。
  3. 癌化する。

以上、3つの点より手術の絶対的適応です。

治療法

従来の手術方法の他にシートン(Seton)法を導入しています。ドレーンや輪ゴムを使用し患者様に痛みの少ないを治療を行います。

上記以外にも、肛門周辺に痛みなどの違和感を感じる方は「痔と間違えやすい病気」をご覧下さい。

痔の治療法

痔は我慢せず、早めの受診ほど症状は軽く済みます

痔の治療は大きく分けて薬物療法と手術療法に分かれます。手術は確実な方法、さらには症状によって日帰り手術も可能です。患者さんのニーズに合わせて無理なく治療を行っていきます。

早めに受診するほど症状は軽く済みますので、「我慢しないこと」が最大の治療法とも言えるでしょう。

薬物療法と手術療法

痔の治療薬には「座薬」「塗り薬(軟膏・クリーム)」「内服薬」の3種類があります。

座薬は肛門に注入しやすい紡錘型をした固形型、塗り薬は肛門周囲に塗るタイプと注入型があります。

いずれも痛みどめや止血作用があります。内服薬は、便秘の時に便を軟らかくしたり、炎症を抑えるお薬、抗生物質などを痔の治療の際に使用します。

軽症の場合には、薬物治療を中心に治療を行っていきますが、長い間我慢されている方ですと手術療法となる場合も多くみられます。

手術は最近の手術法の改善により、日帰り手術のように長期間の入院をせずに受けることが可能となってきました。症状にもよりますので、早めの受診をお勧めします。

痔核の手術

ゴム輪結紮(けっさつ)療法

痔核の根元にゴム輪をかけて徐々に締め付けて痔核を脱落させます。1〜2週間ほどで痔核は自然に取れていきます。
傷も残らず処置ができますので、比較的楽に受けていただくことが可能です。
しかしながら、痔核の大きさや場所によって処置が不可能な場合があります。

結紮切除術

痔核に血液を送っている血管を縛り(結紮)、痔核を切り取ります。痔核を切り取る手術です。

従来の結紮法では、痔核を切除したあとの患部を縫合しないで、そのままにしていました。
しかし、これでは傷口が治るのに時間がかかり、また細菌による炎症などが起きるおそれもありました。
そこで、手術時の皮膚の傷は残し、肛門の中の傷はすべて縫ってしまうという「半閉鎖法」が行われるようになりました。

縫うときに使用する糸も、術後6週間で自然にとけてしまうため、抜糸の必要もありません。
半閉鎖法は、結紮法に比べ、多少手術時間は長くなりますが、患部をていねいに縫合するために、術後に肛門が狭くなることもなく、術後の患部の痛みや炎症や出血も少なくなります。

また、皮膚側を縫合しないでおくことで、術後出てくる滲出液などが創部にたまらないようにする効果があります。これによって術後の回復を早める効果があります。

切れ痔、裂肛の手術

用手肛門拡張術

肛門に指を挿入して、狭くなった肛門を広げる方法です。切開は行いません。

切れ痔・裂肛では、筋肉が緊張して狭窄が起きていますので、用手肛門拡張術で緊張を軽減させます。

スライディング・スキン・グラフト法(皮膚弁移動術・SSG)

スライディングスキングラフト法は、裂肛(切れ痔)が慢性化し、傷が潰瘍化した場合に行われる手術方法です。
腰より下部分に麻酔をほどこし、潰瘍化してしまった部分を切り取り、そこへ正常な部分の肛門の皮膚をずらしておおいます。

この治療法は、裂肛が慢性化し、狭窄が起きてしまったり、以前に肛門の手術を受けたことが原因で狭窄が起きて便が出にくくなっている場合に効果的な治療法です。

痔ろう、あな痔の治療

※痔ろうは残念ながら、手術でしか治療することができません!!

切開開放術

瘻管を切開して、そのまま縫合せずに開放する手術です。肛門の後方部ならば、括約筋を切除しても肛門の機能には影響しません。
再発率が非常に低い治療法です。部位によってはこの治療法ができなかったりすることがあります。その際にはシートン法を行います。

シートン法

瘻管(ウミが通る管)にゴムを通して縛り、時間をかけて開放する方法です。
この手術の特徴は瘻管の開放が進む一方でその傷が修復するので、後障害がなく、根治性が非常に高いということです。
ただ、通院で完治するものの多少治療日数が長くなることもあります。

痔瘻の治療は、術者の経験や能力で適応や術後成績が大きく変わってきます。
一般的に実施される括約筋温存手術の再発率は30%近いといわれていますが、シートン法の再発率は1~2%であるというのも魅力のひとつです。